[上]初戦、果敢にゴールへと迫る川田中ブラックドラゴンズの選手(左から2人目)[下]全国大会出場を逃し、悔しがる選手=いずれも松山市の北条スポーツセンター

[上]初戦、果敢にゴールへと迫る川田中ブラックドラゴンズの選手(左から2人目)[下]全国大会出場を逃し、悔しがる選手=いずれも松山市の北条スポーツセンター

 今春の学校統合を控えた吉野川市山川町の川田中小学校の児童でつくるタグラグビーチーム「川田中ブラックドラゴンズ」が13日、松山市の北条スポーツセンターであった全国小学生タグラグビー選手権大会四国大会に挑んだ。奮闘及ばず予選リーグで敗退し、このチーム名での試合を終えた。悔しさをかみしめる選手は、統合後の高越小学校で新チームの結成を願った。

 予選リーグは1組3チームの総当たり方式。5、6年9人からなる川田中は初戦を快勝。決勝トーナメント進出を懸け、前回大会で敗れた愛媛県の強豪チームと対戦した。粘り強い守備でチャンスをうかがいながら豊富な運動量でゴールに迫り、引けを取らない攻防を繰り広げた。

 観客席からは保護者ら約30人が必死の声援で選手の背中を押した。「取られたら全員で取り返す」。持ち前のチームワークで最後まで懸命に追いすがったが、3-4の1点差で惜しくも敗れた。

 3度目の全国大会出場を逃し、川田中のチームとしても一区切りとなる。副キャプテンの尾﨑すずかさん(11)=6年=は「負けて悲しいけど、いい仲間ができた。次は高越小のタグラグビーチームで全国に行ってほしい」、津村穂乃香さん(11)=5年=は「高越小のみんなにタグラグビーの楽しさを伝える。新しい歴史をつくっていきたい」と涙をぬぐった。

 四国大会には4県から12チームが出場。徳島県は川田中のほか、大津西R(鳴門市・大津西小)と北島セブントライアーズ(北島町・北島小)が挑み、大津西Rが優勝して全国大会出場を決めた。