来場者が持参した本を楽しむ高校生=三好市池田町マチの交流拠点施設「真鍋屋」

 三好市池田町マチの交流拠点施設「真鍋屋」に9日、市内外の住民が本を持ち寄り、自由に楽しめる「ひと箱文庫」がオープンした。近くの市中央図書館が18日から休館するため、施設で交流イベントを開いている「ハレとケ デザイン舎」(同市池田町大利)が企画した。

 真鍋屋に寄せられた小説や専門書、雑誌、絵本などを「働いている人向け」「親子向け」といった読者層で仕分けし、施設内の食堂や共働スペースなどの数カ所に置く。3月に本棚を設ける予定で、それまでは2階の畳スペースに並べる。

 読書を楽しめる場を確保するとともに、若者に施設に足を運んでもらおうと、「ハレとケ デザイン舎」が呼び掛けた。初日は読書好きの市民ら約50人が訪れ、SF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」などの約100冊が集まった。今後も随時、図書の持ち込みを受け付ける。

 オープン記念イベントとして、高松市の予約制古書店「な夕書」の藤井佳之オーナーが講演。インターネットなどに押され、書店の閉店が相次いでいる現状に触れ、「紙の本は今でも人を引き付ける力を持っている」などと話した。

 施設内で本を手に取っていた池田高1年の仲野翠さん(16)は「知らない本がたくさんあって面白い。言葉に関する本が好きなので、読んでみたい」と話した。

 市中央図書館の休館は、入居するサンライズビルの解体に伴う措置。利用は午前9時~午後6時。無料。問い合わせは指定管理者の一般社団法人・三好みらい創造推進協議会<電080(1993)2000>。