サッカーJ1のサンフレッチェ広島から、アジアの強豪・アルアイン(アラブ首長国連邦=UAE)のクラブに移籍する塩谷司選手(28)=徳島県小松島市出身=が、移籍の理由や今後の目標、日本代表への意欲、故郷の徳島について語った。

(聞き手=デジタル編集室・城福章裕)

広島からアルアインへ移籍する塩谷選手=広島市内

海外へのチャレンジについて

―移籍を決めた理由は
1つはやっぱり海外でプレーしたいという思いが昔から自分の中でありました。国内でプレーするなら広島でずっとプレーしたいと思っていまして、もし海外からオファーがあればチャレンジしたいという思いがある中で、今回アルアインからオファーをいただいて、悩んだのですが、海外でチャレンジしたいという思いが強くて移籍することにしました。

―いつ頃から海外を意識していたのか
水戸に入って、試合に出だしたぐらいですかね。僕はプロになれるかどうか分からなかった。大学生のときも選抜チームに入っていないし、どちらかと言えば、プロになれない確率が高かった。それでも、プロに入って試合を経験する中で、手応えを感じ、さらに向上心が出てきて、ゆくゆくはJ1でプレーして、海外でもプレーしたいなと思っていました。

―中東に行くが、対戦経験は
広島で中東のチームと試合はしたことないかな。日本代表でイランに行ったり、アジア杯でUAEとやったりしたぐらい。ただ、どちらも試合に出なかった。あまりイメージがない。

―日本にいると、中東の情報は少ない。オファーが来たときは

いやマジかと、びっくりしました。向こうの情報はあまり入らないんですけども、アルアインというクラブは知っていましたし、元チームメートで、徳島にもいたドグ(ドウグラス)が行って、アントラーズにいたカイオがいたり、UAE代表の中心選手のオマル(=オマル・アブドゥルラフマン)がいたりと、ものすごい強いチームだとは知っていたので正直びっくりしました。

―UAEのリーグの印象は
映像を見ましたけどレベルは非常に高いなと。いい外国人選手がすごい多いなって。ヨーロッパでやっていた選手もいるし、ブラジル人のすごい選手もたくさんいますし。特にアタッカー陣に、すごいいい選手が多いなと印象を受けています。

―いいアタッカー陣と真剣勝負ができる
ディフェンスとして行くので、そういう選手と毎試合戦えるのは自分にとって絶対プラスになる。そういう選手たちとバチバチやりたいなと思ったのも移籍を決めた理由でもあります。

ー言葉などの不安は
言葉は分からないので勉強しているが、言葉の壁とかも海外生活する上で乗り越えていかないといけない。やることはサッカーなので、できるだけ必要な言葉を覚えてコミュニケーションをとれるようにしたい。海外でプレーしている日本人選手はたくさいんいますけど、そういう選手たちも言葉が通じない中で最初はやっているわけなので、やりながらいろいろ覚えていければいいかなと。

―日本人DFで海外チームのセンターを務める選手はまだ少ない
日本にいて経験できないことが絶対にできると思います。UAEのクラブにセンターバックとして行っている人はいないので、しっかり活躍して、日本人の評価を上げるっていう意味でも、新たな他の選手の可能性を広げるっていう意味でも(自分のプレーは)重要かなと。

―生活環境が変わるが
日本にいるより、外に出た方がタフになれると思うし。生活にしても言葉にしても、環境はがらっと変わる訳なので。日本だと、何も気にせず生活できますけど、向こうにいると、いろんなことに気を使わないといけなくなるだろうし。その中で、成長できるんじゃないか、タフになれるんじゃないか。

―現地の暑さや食事は
めちゃめちゃ暑いです(契約のために現地を訪れている)。タフさが求められる。一番何が不安かと言われると暑さが不安。そればかりはやってみないと分からない。食事に関しては、僕は何でも食べるので現地に行っても、気にせずに食べられ、おいしかったです。

―今後の予定は
7月に入って1週間ぐらいたったら向こうに行って、最初のキャンプがオーストリアであるらしいです。そこで1カ月ぐらいキャンプをやった後、UAEに戻って、ACL(8月22日に準々決勝第1戦)が始まるというスケジュール。

―中東はヨーロッパにも近い。ヨーロッパへのステップアップの考えは
ビジョンとして持っている。ヨーロッパの指導者も多く、スタジアム、練習場もすごくいい環境だったので、そういう中でできるのはプラスかなと。

―UAEのリーグには前日本代表監督のアギーレ氏(アルワフダ)もいる
初めて代表に選んでもらった監督なので、会えるのは楽しみですね。

※ドウグラス選手に関しては別ページで

塩谷 司(しおたに・つかさ)1988年、小松島市生まれ。徳島商、国士舘大を経て2011年にJ2水戸に入団。12年8月にJ1広島へ移籍し、12、13、15年にリーグ優勝、14~16年リーグベストイレブンを受賞した。14年10月のジャマイカ戦で国際Aマッチデビュー。16年のリオデジャネイロ五輪にオーバーエージ枠で出場した。Aマッチ出場は2試合。J1で140試合17得点、J2で60試合17得点。182センチ、78キロ。

(2017年6月27日)

塩谷司選手インタビュー(中) 広島でのプレーを振り返って

塩谷司選手インタビュー(下) 日本代表や故郷・徳島について

J1広島の塩谷(徳島出身) UAEの強豪クラブへ移籍   (2017/6/15