3月23日に開幕する第90回選抜高校野球大会への出場が決まった富山商業高校(富山県)と日本航空高校石川(石川県)が、阿南市で大会直前に合宿を行うことになった。両校とも阿南市での合宿は初めて。選抜出場校が同市で事前合宿するのは5年連続となる。

 合宿期間は富山商が3月4~9日、日本航空石川が同9~14日でそれぞれ計6日間。両校からそれぞれ監督や選手ら約30人が訪れ、同市桑野町のJAアグリあなんスタジアムで練習を行うほか、県内の高校との練習試合も予定されている。市内の旅館に宿泊する。

 期間中は地元住民が昼食時に弁当を配ったり、野球道具の運搬を手伝ったりして選手をサポートする。

 富山商の上野敏浩教頭は「過去に合宿したチームが日本一に輝くなど、阿南は縁起が良いと聞いている。入念に調整して本番に臨みたい」と話した。

 日本航空石川の石川明夫野球部長は「施設環境が整った場所で練習できるのはありがたい。日本一を目指すためにも阿南でチーム力を高めたい」と語った。

 北信越5県の高校野球連盟は2011年度以降、温暖な気候や甲子園球場への交通の利便性などから、選抜大会の代表校に合宿地として阿南市を推薦している。15年には合宿をした敦賀気比(福井県)が選抜大会で初優勝している。