徳島県は5日、2017年度の県スポーツ賞の受賞者を発表した。国際大会で入賞、全国大会で優勝した選手らを対象としたグランプリ賞は、昨年10月に宮崎県で行われたサーフィンの世界ジュニア選手権男子16歳以下の部で日本人初の優勝を果たした安室丈(未来高2年)ら2選手と板野中学弓道女子チームなど2団体、指導者2人が選ばれた。表彰式は19日に県庁で行われる。
安室はグランプリ賞のうち、ユースの部での受賞。板野中学弓道女子チームは、昨年8月のJOCジュニアオリンピックカップ全国中学生弓道大会で2度目の優勝を果たし、ジュニアの部での受賞となった。シニアの部は三好市で開かれたラフティング世界選手権オープン女子で総合優勝したザ・リバーフェイス、障がい者スポーツの部は、陸上の夏季デフリンピック女子ハンマー投げで5位入賞した村尾茉優(四国大4年)が選ばれた。
グランプリ賞の指導者は、板野中学弓道女子チームの吉田美恵子コーチ、村尾を中学時代から育成してきた徳島陸協強化委員の多田和代さんが選出された。
日本代表として国際大会に初出場した選手をたたえるドリーム賞は5人。ラグビーのユースオリンピックアジア予選で優勝した尾崎夏鈴(石見智翠館高1年、城東中出)、サーフィンの世界ジュニア選手権男子16歳以下の部で3位入賞した上山キアヌ久里朱(未来高2年)、重量挙げの世界ユース選手権69キロ級に出場した船城優輝(徳島科技高3年)、ユニバーシアードの野球で優勝した内海大寿(中部学院大4年、徳島商高出)、ラグビーのアジアチャンピオンシップに出場した柳川大樹(リコー、城東高-大体大出)が選ばれた。
また、グランプリに準じた功績で県民に夢と感動を与えたとして、グランプリ特別賞が2団体と1選手に贈られた。第72回国民体育大会「愛顔つなぐえひめ国体」で16年ぶりの総合優勝を果たしたライフル射撃徳島県選手団、3年ぶりに野球の独立リーグ日本一となった徳島インディゴソックス、県出身選手で初の賞金女王に輝いたゴルフの鈴木愛がそれぞれ受賞した。
県スポーツ賞は2008年に創設された。グランプリ賞の選手・団体名は、鳴門ポカリスエットスタジアムのグランプリボードに掲示される。