【上】2得点に絡む活躍を見せた前川(左端)。後半39分に追加点を決める【下】先制ゴールを挙げた島屋(左端)=いずれもパナソニックスタジアム吹田

【上】2得点に絡む活躍を見せた前川(左端)。後半39分に追加点を決める【下】先制ゴールを挙げた島屋(左端)=いずれもパナソニックスタジアム吹田

J2徳島ヴォルティスは17日、大阪府吹田市のパナソニックスタジアム吹田などでJ1ガンバ大阪と練習試合を2試合行い、1-0、2-0でそれぞれ勝利した。プレシーズンの練習試合ではJ1勢には2勝2分けの無敗で終え、25日のJ2開幕(午後2時、鳴門ポカリスエットスタジアム)に弾みをつけた。

 パナソニックスタジアム吹田で行われた試合では、徳島は昨季の主力を中心に、新外国人のMFシシーニョやDFブエノが組んで出場。日本代表で最多試合出場のMF遠藤をはじめ、MF倉田やDF三浦、GK東口ら代表クラスの選手がそろったG大阪と対戦した。

 前半は、開始直後に山﨑のシュートでゴールをおびやかすと、シシーニョ、島屋、杉本、前川らが連動したプレスで相手を自陣に押し込み、ゴールに迫った。前川のミドルシュートはGKにはじかれ、終了間際の岩尾の直接FKもわずかに外れるなど、好機はあったが得点を奪えなかった。
 G大阪にサイドやDFライン裏を狙った攻撃を仕掛けられたが、最終ラインのDF大﨑らがうまく処理し、得点を許さず、0-0で後半へ。

 後半は、徳島が立ち上がりから次々とゴールを襲い、主導権を握る展開に。杉本が左サイドをうまく抜け出し、GKをかわしたがシュートはポストを直撃。FW山﨑が立て続けにヘディングシュートを放つもGKのセーブに遭い、なかなかゴールを奪えなかったが、15分に前川のシュートがクロスバーにはじかれたこぼれ球を岩尾が相手と競り合いながらつなぎ、最後はMF島屋が押し込んで先制した。

 その後に迎えた、相手FWとGKが1対1の場面では、後半から出場のGKカルバハルがシュートをブロックしてしのいだ。

 終盤の39分には、MF前川が中央へ切り込んで右足を振り抜いてネットを揺らし、勝負を決めた。


 ガンバ大阪の第1練習場で行われた試合は、新加入組を主体に臨んだ。前半はなかなか攻撃を組み立てられず、押し込まれる場面もあったが、相手の攻撃が精度を欠いて無失点に抑えると、後半、9分にMF渡井が右サイドを敵陣深くまで攻め入り、折り返すとFW呉屋がゴールに流し込み、1点を守り切った。