サッカーJ2の徳島ヴォルティスは25日午後2時から、鳴門ポカリスエットスタジアムで、ファジアーノ岡山との今季開幕戦に臨む。岡山には2016年、17年と2年連続で白星がない。相性が悪い相手に2年目のロドリゲス監督がどう挑むか。選手の仕上がり具合やプレシーズンの様子から開幕戦の布陣を予想した。
最前線はエース渡(広島)がいなくなった。得点力不足を補うため、FW山﨑を軸にMF前川、杉本の3トップとすることが予想される。格段にシュート力がアップし、横浜M、G大阪との練習試合でそれぞれ得点している前川に開幕ゴールを期待したい。
杉本のずば抜けたキープ力は相手守備を崩す大きな武器となるだろう。新加入のFW呉屋も連係の度合いを高めており、前線の一角を占める可能性がある。
中盤は新加入のMFシシーニョと、ボランチ岩尾主将が攻守のバランスを取る。精度の高いドリブルやパスなどが持ち味のシシーニョは、最前線からサイドまで広いエリアで走り回るだろう。
両ウイングはMF島屋とDF内田裕のスタメン出場が有力だ。島屋は右サイドから中央へのカットイン、内田裕は左サイドの突破とクロスがそれぞれ長所。守備のリスクに配慮しつつ、積極的な仕掛けができるかが見どころとなる。
ロドリゲス監督が「重点的に練習した」と話すDF陣は3バックか。キャンプ中から試し、攻撃に応じてスライドする動きも何度も確認した。センターのDF大﨑を中心に、競り合いで強いブエノ、キムらの出場が予想される。
GKは期待の大型新人カルバハルか、昨年も開幕戦を含むシーズン序盤に活躍した梶川か。練習試合の出場時間はほぼ同じだが、昨年アウェーで岡山戦を経験している梶川が起用される公算が高い。
昨年の開幕戦で決勝点を挙げた杉本は「立ち上がりが大事。その中で先制できれば」と序盤の攻防をポイントに挙げる。ロドリゲス監督は「いい準備はできた。あとは自信を持って戦うこと」と強調した。
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開幕戦は、徳島の熱狂的なサポーターで、21日に急性心不全で急逝した小松島市出身の俳優大杉漣さん=享年(66)=を追悼する一戦でもあり、選手は喪章を着けてプレーし、2年連続の開幕戦勝利を目指す。
キックオフ前に来場者全員で黙とうし、熱心なヴォルティスサポーターとして知られた大杉さんをしのぶ。
ヴォルティス広場メイン入場口付近とバックスタンドコンコースには記帳所を設ける。メイン入場口では午前11時から、バックスタンドでは午前11時45分から受け付ける。
徳島は昨季7位だった。巻き返しへの決意を込め、今季は「巻土(けんど)重来」をスローガンに掲げた。開幕戦で白星を挙げ、J1再昇格へ弾みをつけたいところだ。
選手を後押しするため、クラブはチケット割引などのキャンペーンを展開してきた。開幕戦では1万人の来場を目指している。
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