シート打撃で躍動感のある投球を見せるソフトバンクのルーキー板東=宮崎市

打撃練習に汗を流すソフトバンクの美間

 ■板東 6人にシート打撃 ヒット性許さず

 ドラフト4位右腕の板東(徳島県立鳴門高―JR東日本)が11日のシート打撃で「プロ初登板」を果たした。主力打者との対戦こそなかったが打者6人に対し直球、カーブ、カットボール、フォークと一通りの球種を計20球投げ、ヒット性の当たりを許さなかった。

 「最初は気持ちが前のめりになりすぎて投げ急ぎ、力みでうまく制球できなかった」と話すものの、後半は上半身が突っ込む悪い癖をしっかりと修正。「リリースポイントをつかむことができた」と収穫を口にする。工藤監督も「抜いたカーブでカウントが取れていたし、直球にも力があった」と評価した。

 最大の持ち味はベースをいっぱいに使った制球力。キャンプでは「低めの真っすぐのコントロール」を課題に掲げ、ここまで7度のブルペン入りで好感触をつかんでいる様子だ。倉野投手コーチも「キャンプイン2週間で良くなっている。シート打撃での修正能力も本人の強みで、楽しみな存在」と話す。即戦力として期待される若タカは、開幕1軍入りへ生命線の制球と緩急自在の投球術に磨きを掛ける。

 ■美間 仕上がり順調 打撃でアピール

 昨季途中、広島からソフトバンクに移籍してきた美間(鳴門渦潮高出)が、1軍入りへ必死だ。「全ての面でレベルアップしないと試合には出られない。若手もどんどん育ってきているので」と危機感を持ってキャンプに臨んでいる。

 最大のセールスポイントは球足の速い打撃。連日の打撃練習では快音を響かせ、順調な仕上がりをアピールしている。新井2軍打撃コーチは「実力は十分ある。ただ打ちたい気持ちが強くなりすぎると、ヘッドが先に出てしまう」と課題を指摘し、平常心の重要性を説く。本人も「まだ打ち損じが多い。チャンスで確実に打てる選手になりたい」と力を込める。

 同じポジションの三塁には主力の松田がいるため、他のポジションをこなせることも1軍入りには欠かせない。本人も十分承知で「守備は(無失策の)10割を目指す」と話す。12日のシートノックでは二塁に入り、軽快にゴロをさばいた。

 「1軍で1試合でも多く出場し、リーグ優勝や日本一に貢献したい」。プロ7年目の今季、生き残りを懸けてがむしゃらにバットを振り、土にまみれる日々が続く。