麺類や飲料などの徳島県関係の食品メーカーで商品値上げの動きが広がってきた。小麦粉などの原材料や包装資材の価格、輸送費の上昇が主な原因。全国的にも大手食品メーカーが今春からの値上げを相次いで打ち出しており、今後、企業努力ではコストを抑えきれずに価格転嫁を迫られる企業が増えそうだ。

 大塚ホールディングス傘下の大塚食品(大阪市)は12日、ビタミン炭酸飲料「マッチ」の1・5リットル入りペットボトル(税別320円)と「シンビーノ ジャワティストレート レッド」の2リットル入りペットボトル(330円)を、5月1日出荷分から各20円値上げすると発表した。小型ペットボトルや缶入りの商品は据え置く。

 マッチの1・5リットルは2015年3月、ジャワティの2リットルは04年5月の発売で、価格を引き上げるのは共に初めて。同社は「物流コストの上昇や容器などの原材料価格の高騰が理由」と説明する。

 木頭ゆずの生産加工販売会社・黄金の村(那賀町)は、1月から「国産寒さば木頭ゆず水煮」などサバ缶3品目をそれぞれ1缶当たり70円(税別)ずつ値上げした。国産サバの需要拡大に伴う高騰に加え、輸送費や資材の価格上昇なども重なり、同社は「企業努力だけでは吸収しきれなくなった」とする。

 小麦粉の仕入れや包装資材の価格上昇が進む麺類でも値上げの動きが出ている。半田そうめんを製造販売するたきはら手延製麺(つるぎ町)は1月、商品の5~6%の値上げに踏み切った。

 県内製麺大手の赤池食品(徳島市)もラーメンやうどん、焼きそばなど35品目で5~10%程度の値上げを検討していて、3月中の価格改定を目指して小売店などとの交渉に入っている。赤池孝文社長は「値上げはここ10年ほどしていないが、価格に転嫁していかなければ持ちこたえられない」と話した。

 大手では、コカ・コーラボトラーズジャパンやサントリー食品インターナショナル、キリンビバレッジなどが大型ペットボトル入り飲料、マルハニチロがサバの缶詰、日清食品が袋麺やカップ麺などの値上げを相次いで発表している。