女子決勝の大将戦で1本勝ちした那賀川の河野(左)=阿波中体育館

女子決勝の大将戦で1本勝ちした那賀川の河野(左)=阿波中体育館

 剣道の第13回四国中学校新人大会は4日、阿波中学校に4県の新人大会の男女上位4校が参加して行われ、女子の那賀川が2年ぶり4度目の栄冠に輝いた。徳島県勢はこのほか、男子の小松島と女子の徳島が3位に入った。

 那賀川女子は先鋒(せんぽう)が敗れ、次鋒、中堅が引き分ける苦しい展開にも「強気で頑張ろうと」と攻めの姿勢を貫き、副将、大将の連勝で一気に形勢を覆した。

 副将山田は「いつも試合で迷惑を掛けている分、役に立とう」と奮起。鮮やかなドウとメンで快勝し、1―1のタイに持ち込んだ。

 勝敗の行方を託された大将の河野主将は「負けないぐらい十分な練習を積んできた」と自分に言い聞かせ、序盤から果敢に攻めた。メンの連続攻撃で押し込むと、コテのフェイントで構えの下がった相手にメンを打ち込み1本勝ち。勝負どころで大将の責任を果たした。

 河野主将は「みんなで励まし合った結果の勝利。危ない場面もあり、チームワークの大切さを改めて実感した」と振り返り、2年ぶりの頂点を喜んだ。