一日も早い回復を願うばかりである。

 競泳女子の池江璃花子選手が、白血病と診断されたことを公表した。

 池江選手は自身のツイッターで発病を明かし、一日でも早く、さらに強くなった姿を見せられるよう頑張っていきたい、と宣言した。気丈さに胸を打たれる。

 昨夏のアジア大会で、記録づくしの6冠を遂げた活躍は鮮烈だった。来年の東京五輪のエースと期待され、自身もメダル獲得に意気盛んだった。それだけに、戸惑いや失望感も大きかっただろう。

 治療法の進歩によって、白血病の治癒率は年代を問わず、総じて高くなっている。病気から立ち直り第一線に復帰した選手も、水泳に限らずあらゆる競技で見受けられる。

 「本当にがっかりした」という桜田義孝五輪相の無神経な発言を気にすることなどない。何はさておき、今は治療に専念してもらいたい。

 まだ18歳。五輪は東京だけではない。病気の克服に、持ち前の強さを発揮してほしい。その姿は同じ病と闘う人たちを、きっと勇気づける。

 池江選手が白血病を公表してから、日本骨髄バンクへの問い合わせが急増しているという。骨髄の提供を待つ登録患者は約3千人。ドナー登録数が増えれば池江選手だけでなく、病に打ち勝とうとしている他の患者を救うかもしれない。

 「必ず戻って来ます」とツイッターを更新した池江選手を、みんなで信じよう。