トヨタ自動車での活躍を誓う帝京大の秋山=東京・帝京大グラウンド

 昨季、大学ラグビーの強豪・帝京大で主将を務めた、つるぎ高出身の秋山大地(22)が今春、トップリーグのトヨタ自動車に入団する。10連覇を目指した1月の大学選手権は準決勝で天理大に敗れたものの、体を張ったプレーでチームをけん引した。貴重な経験を積んだ1年間を振り返り、トップリーガーとしての目標や日本代表入りへの思いを聞いた。

 ー主将として過ごした1年間を振り返ってほしい。

 今までにないほど充実した1年だった。どうすればチームが強くなるか、グラウンド内外で良い行動ができるかと常に考えながらやってきた。主将という立場が自分を成長させてくれた。

 ー大学選手権10連覇はならなかった。どう受け止めているか。

 先輩から引き継いだバトンを次に渡せなかった責任はあるし、敗れた準決勝に関しては「ここでこうしておけば」という後悔もある。ただ、全員が最後まで諦めず、練習してきたことを出し切れた点は良かった。自分たちが得た財産は積み重ねてきたプロセスの中にあるので胸を張りたい。

 ー約150人もの部員をまとめていく上で何が難しかったか。

 チームの雰囲気を敏感に感じ取り、的確な言葉で伝えるのが難しかった。これだけの人数がいれば受け止め方にも温度差がある。そこで、口数の少ない自分が心掛けたのは行動で示すこと。手を抜かず練習に取り組み、絶対に日本一になるという熱い思いをプレーで見せた。

 ー今春からトヨタ自動車でプレーする。

 真っ先に体を張り、泥くさい仕事をどんどんやっていく。目立たなくても「あいつがいれば安心」と言われる選手になりたい。遠慮がちな自分を捨て、ルーキーらしくチームに活力を与えられる存在を目指す。

 ー今年はワールドカップ(W杯)が日本で開かれる。日本代表入りやW杯への憧れは。

 日本代表は夢。その上でW杯に出られればどんなに素晴らしいか。日本代表に入って影響力のある選手になりたい。日本大会での代表入りは難しいとしても、4年後のフランス大会やその先を見据えて狙っていく。

 あきやま・だいち 貞光工高(現つるぎ高)でラグビーを始め、1年時に全国高校大会出場。3年時には高校日本代表で主将を務めた。帝京大2年時にもU20(20歳以下)日本代表に選ばれた。5歳上の兄・陽路はトップリーグ・ホンダでプレーしている。阿波市出身。ロック。192センチ、112キロ。