タクシーの配車管理システムで実績を重ねる電脳交通の近藤社長(右)=徳島市幸町の同社オフィス

 インターネットを使ってタクシーの配車業務を行う電脳交通(徳島市)は15日、JR西日本、タクシー大手の日本交通(大阪市)、兵庫県篠山市と連携し、同県篠山地区で観光客向けの定額制タクシー乗り放題サービスの実証実験を行うと発表した。鉄道とタクシーを組み合わせ、地域での周遊観光の利便性向上を図る。

 実験は3月9~17日に、JR福知山線・篠山口駅と篠山市周辺の陶器の資料館や物産館、宿泊施設といった観光施設計19カ所を含む地区で実施する。1日5組の予約を受け付け、駅内の観光ステーションで5千円のパスポートを販売。事前に指定した日の午前10時~午後7時、19施設で乗降する場合に限り、タクシーが何度でも乗車できる。

 利用者はスマートフォンなどで専用サイトにアクセスして行き先となる観光施設や配車時間を入力。電脳交通が設計した配車システムを通して、日本交通のタクシーに迎車場所の位置情報などが伝えられ、最寄りの空車が手配される。

 篠山市では、路線バスなど駅からの2次交通の弱さが観光振興の課題となっていて、実験結果から効果を検証する。電脳交通やJR西日本は、他の地区でも実験を行う方針。

 電脳交通は2018年9月、ベンチャー企業への出資を手掛けるJR西日本イノベーションズ(大阪市)を引受先とする第三者割当増資を実施。鉄道とタクシーの観光地での連携強化や、災害時の代行輸送を迅速に手配する仕組みの共同開発などを目指している。