衆院議員が議員立法をする際、衆院の法制局は専門的見地から助言し、補佐する。

 「与野党を問わず、議員から『こんな政策を法律にしたい』と相談を受けると、論点を整理し、憲法や既存の法律との整合性を調査して、立法化の補佐をする。議員の政策(おもい)を、法律(かたち)にする。衆院法制局はあくまで黒子の立場」と言う。

 学生時代は官僚も目指したが、「国民に一番近いところで社会問題を解決する法制度設計に興味があり、立法に携わる仕事がしたい」と、衆院法制局に就職した。

 最近増えているのは▽放置できない社会問題に関して、早急な対応が求められるが、政府の法律案の提出を待てない▽担当省庁が消極的、あるいは、各省庁間の調整が困難-などのケースだという。「そんな場合、議員が使命感を持って、省庁の枠にとらわれない議員立法による解決を目指す」と話し「亡くなった仙谷由人元官房長官も議員立法に熱心で、がん対策基本法の成立に大変尽力されていた」と振り返る。

 空家等対策推進特措法(2014年成立)やチケット不正転売禁止法(18年)など喫緊の社会問題を解決する議員立法の立案に携わってきた。

 今でも古里との縁は深い。大学時代は東大連で、現在は葵連で徳島や関東の阿波踊りに参加している。1月には徳島市の阿波おどり会館の特別公演で踊ったばかりだ。

 徳島が全国都道府県魅力度ランキングで、ワースト2位だったのが気になっている。

 「徳島県では『徳島にはなんもない』と口癖のように言う人もいるが、小松島の日の峰からの眺めなど何気ない徳島の自然の中に全国、世界に誇れる魅力がたくさんある。それを徳島県人自身がよく知り、発信することが大事だ。いつか、東京などで『徳島ってカッコいいよね』と言われるようにしたい」と力を込めた。

 こばやし・ひろかず 小松島市出身。鳴門教育大付属中学から徳島市立高理数科、東京大法学部卒。学習院大法科大学院修了。2007年、衆院法制局入局。17年7月から第一部第一課(内閣、安全保障、沖縄北方、消費者問題担当)参事。埼玉県在住。43歳。