ロックバンド「X JAPAN」のギタリストだったhideさんが骨髄バンクのドナー登録をしたのは1996年の夏だった。きっかけは骨髄移植を受けて闘病中の少女と出会ったことだ。制度は始まって5年目、一気に知れ渡る

 2000年代に入ると、白血病を取り上げた恋愛小説で映画にもなった「世界の中心で、愛をさけぶ」が大ヒットし、関心はさらに高く。自治体が国の緊急雇用対策を活用して推進員を採用し、登録を呼び掛けもした

 話題含みの経緯をたどり、ドナー登録は今年1月末で49万4千人に上る。片や、約3千人の登録患者が移植を待つ。移植に必要な白血球型は、兄弟姉妹でなければ数万人に1人しか一致しないともいわれる。49万人でも足りないのだ

 競泳の池江璃花子選手が白血病を公表後、骨髄バンクが再び注目を集めている。先の土日に徳島市であった臨時のドナー登録会では、新たに20人が加わった。最近の1カ月分を上回るという

 徳島県の登録者数は2424人(1月末時点)と都道府県で3番目に少ない。「一人でも多く協力してほしい」と担当者

 登録できるのは18~54歳。手続きは2ミリリットルの採血を待つ時間にもよるが、おおむね20分程度で済む。hideさんは「行動したかった、それだけです」と言ったそうだ。患者の支援拡大につなげたい。