徳島県教委は、義務教育未修了者らが通う夜間中学を、2021年4月をめどに徳島中央高校(徳島市)に併設して開校する。県立の夜間中学は全国で初めて。21日の県議会2月定例会で、美馬持仁教育長が長尾哲見氏(公明)の一般質問に答えた。

 夜間中学の設置を促す教育機会確保法が16年に成立し、文部科学省は都道府県に1校以上の設立を目指している。県教委は15年度から調査を始め、18年度は設置主体を県か市町村のどちらにするべきか検討。生徒を広域で募集できるメリットがあるとして県立に決め、徳島中央高の夜間定時制のノウハウを活用することにした。

 長尾氏は開校に向けた取り組み方針について質問。美馬教育長は「今後、県民のニーズを把握するとともに(教員の)人員配置や施設整備、教育課程について検討する。学習意欲のある人に教育を受ける機会を提供したい」と答えた。

 夜間中学は勉強する時間が取れなかった人らに学び直しの機会を提供。近年は不登校で中学に通えなかった人や外国籍の人が通っている。

 文科省などによると、夜間中学は現在、東京や千葉、大阪、広島など8都府県に、市立か区立の31校がある。四国にはない。生徒は計約1700人で外国籍が約8割を占める。4月の改正入管難民法施行に伴う外国人労働者の増加で、ニーズが高まるとみられる。