会見する高橋広監督=兵庫県尼崎市の神戸医療福祉大

 前早大野球部監督の高橋広氏(64)=鳴門市大津町木津野=が、近畿学生野球リーグ3部の神戸医療福祉大の監督に就任する。21日、兵庫県福崎町の同校で記者会見し「勝利はもちろんだが、理念は人間教育。人間育成に力を入れたい」と抱負を語った。高橋氏は3月に監督に就き、同29日開幕の春季リーグから指揮を執る予定。4月には社会福祉学部健康スポーツコミュニケーション学科教授に就任する。

 近畿学生野球リーグには19大学が加盟しており、1~3部で春季・秋季のリーグ戦を行っている。神戸医療福祉大は17年春季3部で優勝し2部に昇格したが、18年春季からは再び3部で戦っている。18年秋季にはベストナインに3選手が名を連ね、首位打者も輩出するなど今後の飛躍が期待されている。

 高橋氏は1955年、愛媛県新居浜市生まれで早大野球部OB。80年から鳴門工高(現鳴門渦潮高)を率いて春夏の甲子園大会に計8度出場し、2002年の選抜大会では準優勝した。元ロッテの里崎智也捕手や元阪神の渡辺亮投手を育てるなど高い指導力が買われ、15年から4年間、母校早大の監督を務めた。15年には春秋のリーグと全日本大学選手権を制した。 

 文武両道がモットー 高橋監督一問一答

 神戸医療福祉大野球部の指揮を執ることが決まった高橋氏にチームを率いる意気込みや今後の目標などを聞いた。  

 ―監督就任に至った経緯は。

 早大の監督を退任してからユニホームを着る気はなかったが、都築仁子総長の「勝つだけでなく人間を育ててほしい」との言葉に意気を感じた。教育者としてやってきたことが認められた思いで引き受けた。

 ―どのようなチームづくりを目指すのか。

 昇格して全国大会での勝利が目標になるが、学生野球の基本は学問。教員を目指す学科もあり、文武両道をモットーに指導者を輩出できるようにもしたい。これまでの延長ではなく、初心に帰って今の時代に合った指導をしていく。

 ―選手のスカウトについては。

 一番求められていることだと思う。人材確保が一番なので高校、大学でのつながりを生かして部員確保に努めたい。

 ―徳島県の富岡西高が選抜大会の21世紀枠で初の甲子園に臨む。

 小川監督が出場を決めたことに感激した。自主性を重んじる、今風のいい指導をしていると思う。平常心を保つのはなかなか難しい。普段から甲子園でしているつもりで練習し、選手には力を出し切ってもらいたい。