システィーナ歌舞伎で見えを切る片岡さん(右)=鳴門市の大塚国際美術館

 鳴門市の大塚国際美術館で22日、第9回システィーナ歌舞伎(同館主催、徳島新聞社共催)が開幕した。7回連続で主役を務める片岡愛之助さんらが新作「新説諸国譚TAMETOMO」を熱演し、2回の公演に訪れた約950人を魅了した。24日まで。

 曲亭馬琴の伝奇小説「椿説弓張月」を基に、琉球王朝のお家騒動を題材にした物語。保元の乱で敗れた源為朝が琉球にたどり着き、王女を助けて息子を王にするまでを描く。

 バチカンのシスティーナ礼拝堂を再現したホールで、片岡さん演じる為朝が大立ち回りを繰り広げた。歌舞伎俳優中村壱太郎さんや、宝塚歌劇団出身の舞羽美海さんも共演。琉球の伝統舞踊や音楽も披露された。

 初めて鑑賞した東條有希子さん(40)=鳴門市撫養町南浜、会社員=は「舞台の距離が近く、役者の息づかいまで聞こえた。名画との取り合わせも独特の世界観を味わえた」と話した。