猫の寝床「猫ちぐら」を編む本見さん=三好市山城町上名の自宅

 三好市山城町上名の本見忠儀さん(80)が、北信越地方に伝わる稲わらで編んだ猫の寝床「猫ちぐら」を手作りしている。約20年前に長野県から実物を取り寄せ、独学で作り方を身に付けた。自分の棚田の稲で作った猫ちぐらを、同市西祖谷山村の観光施設かずら橋夢舞台に展示。受注販売しており、愛猫家に喜ばれている。 

 猫ちぐらは円筒形で横に出入り口がある。新潟、長野などの雪深い地域の農家が作ってきた。興味を持った本見さんは構造を研究。わらを編むのに必要な道具を自作した。

 材料は、自宅前の急斜面にある棚田10アールでコメを無農薬栽培した後、刈り取った稲わらを天日干しで自然乾燥して使っている。

 本見さんが暮らす内六地区(18戸)では、大型機械が使えない棚田で営農しているのは本見さんだけ。「体の負担を考えるとコメは買った方がいい。田んぼをやめたらわらが手に入らなくなるから、この年齢になっても続けている」と言う。

 年10個程度の注文があり、1個仕上げるのに1週間余りかかる。価格は大(直径38センチ、高さ32センチ)が2万4千円、中(35センチ、30センチ)2万円、小(31センチ、22センチ)1万8千円。直径60センチの大きさまで希望に応じる。

 本見さんは「高額なので施設で見本を確認してから買うかどうか決めてほしい。ついでに周辺の観光もしてもらえるとうれしい」と話している。問い合わせは本見さん<電0883(84)1527>。