10月に廃止される阿波池田駅ワーププラザ=徳島県三好市池田町サラダ

 JR四国が、徳島県の阿波池田、阿南、鴨島各駅に構える直営の旅行代理店「ワーププラザ」の営業を9月20日までとし、10月に廃止する方向で検討していることが25日分かった。駅員の不足や、旅行商品のインターネット販売の普及が理由。駅の営業時間短縮や券売機撤去なども2019年度に実施する。

 四国4県の駅に16店あるワーププラザのうち、県内3駅のほかは今治、八幡浜(以上愛媛)、後免、須崎(以上高知)の4駅が、収益が低いとして廃止対象となっている。

 主要駅などにある旅行代理店「ワープ支店」6店に廃止対象はないが、徳島駅の徳島支店は3月16日のダイヤ改正以降、土日祝日の営業時間を1時間短縮し、午前10時から午後5時までとする。

 駅の営業体制見直しでは、切符の販売や改札などを行う契約社員が配置されている板野、勝瑞、南小松島、羽ノ浦、石井の県内5駅を含め、4県10駅の営業時間を10月から平日で1時間程度短縮し、土日祝日は休みとする。鴨島駅は駅長を廃止して契約社員を配置する。

 券売機を撤去するのは、1日の乗降者数が100人以下で、管理を担う駅から遠い17駅が対象。4月以降、県内では桑野、新野、由岐、日和佐、貞光、阿波加茂の6駅で撤去される。利用者は列車内で車掌から切符を購入する。