北海道の大泉洋、福岡の博多華丸・大吉―。地方での活躍がきっかけとなって全国区になるタレントは少なくない。特定の地域で活動し、住民から人気を集めるのが、ご当地の芸人やタレントたちだ。徳島県でも県民に笑いを届ける人たちが奮闘している。

フリートーク力を磨く

「ゴジカル!」など出演 セカンドストーリー長谷川さん

「ゴジカル!」でコーナー司会を務めるセカンドストーリー長谷川さん=四国放送本社

 徳島市在住のお笑い芸人・セカンドストーリー長谷川さん(26)=本名・長谷川加奈=は、四国放送のテレビ番組「ゴジカル!」(月~金曜日の午後4時50分から)の出演でおなじみ。長年、2人組の「セカンドストーリー」として活動していたが、2018年5月に解散して、ピン芸人として再出発している。

 小学生の頃、テレビ番組を通して芸人に憧れた。城東高校2年の時に幼なじみの櫻井貴恵さん(26)とコンビとなり、「セカンドストーリー」を結成。ネタ作りやネタ合わせに青春をささげ、お笑いコンテストに出場したり、イベントで披露したりしてきた。

 11年から約3年間はエフエムびざん(徳島市)で冠番組を持ち、16年から「ゴジカル!」にレギュラー出演。漫才やコントなどの持ちネタは100本以上を数えた。

 コンビ解散後も、「私自身は芸人を辞めるという選択肢はなかった」と言う。「ケーブルテレビあなん」(阿南市)の社員でもあり、現在は仕事の傍ら、「ゴジカル!」やケーブルテレビの番組出演、イベントの司会などで活躍している。

 長谷川さんは「コンビを解散し、考えたネタが面白いかどうかを相談する相手がいなくなったのが寂しい」としながらも、「フリートーク力を磨いて徳島の良さを発信していきたい」と決意を新たにしている。

「第2の大泉洋」目指す

「たまたま金曜日」で人気 錦利明さん

「たまたま金曜日」のロケ撮影を行っている錦さん(中)=徳島市徳島町2

 徳島市のケーブルテレビ「テレビトクシマ」の看板番組「たまたま金曜日」(金曜日午後7時から)で人気なのが、徳島市在住のタレント錦利明さん(47)。放送11周年を迎えた同番組でメインを張っており、知る人ぞ知る有名人だ。

 当初は体当たり企画が売りで、どう猛なヤギと闘ったり剣山の行場に挑んだりした。カートレースでは事故で大けがを負った。現在は街歩きロケを中心に、県内外のユニークなスポットをプロデューサーやカメラマンとの掛け合いで面白おかしく見せている。

 錦さんは元ホストで、横浜のホストクラブで修業を積みながら、役者やタレントとしても活動した。20歳の時に幼少時代を過ごした徳島市に拠点を移し、ホストクラブを開業した。

 ユニークな経歴が注目され、エフエムびざんで番組のパーソナリティーを務めるようになり、07年に「たま金」の出演オファーを受けた。番組を通じて知名度が上がり、出歩いていると、声を掛けられたり、握手や記念写真を求められたりする機会が増えているという。

 36歳でホストを引退し、クラブも閉じた。現在は「たま金」に加え、役者として声が掛かれば出向く。徳島市のバー「THE CHOT BAR ADAY」のオーナーも務めている。

 錦さんは「徳島を代表するタレントとして替えの効かない存在になりたい。目指すは『第2の大泉洋』」と目を輝かせた。

よしもと芸人、地元で奮闘中

 よしもとクリエイティブ・エージェンシー(大阪市)所属のお笑い芸人も徳島県内で活躍中だ。

 同社の地域活性化プロジェクトの一環「地元住みます芸人」として任命されているのが、ええでないか西浦さん(32)=本名・西浦直之=と中山女子短期大学さん(32)=本名・中山裕介。ともに徳島市出身でデビューは同期だ。

 西浦さんは、コンビだった「キャンパスボーイ」時代から「住みます芸人」として活動。18年3月に解散した後も継続している。中山さんは18年4月に「住みます芸人」に就任し、徳島インディゴソックスの応援選手兼スタジアムDJも務める。

 鳴門市出身のずばり!タコ介さん(43)=本名・山本大介=は、同市文化会館の専属芸人。同館を拠点に活動し、市民らでつくる劇団「なると新喜劇」の座長も務めており、地域社会の盛り上げに貢献している。