ランニングを楽しむTJP徳島地区のメンバー=徳島市徳島町城内の徳島中央公園

定期練習会に集まったULTRA SOULのメンバー=徳島市八万町向寺山の県文化の森総合公園

 3月17日に開かれる「とくしまマラソン2019」が近づいてきた。08年の初開催から11回目になり、徳島県内ではランニングを楽しむ人が増え、愛好家らでつくるランニングクラブも次々に誕生している。徳島市内を本拠地としている二つのクラブの活動を取材した。

 「徳島大学ジョガーズパラダイス(TJP)」は、メンバーが581人にもなる大所帯。徳大大学開放実践センターが02年に始めた公開講座「ホノルルマラソンを走ろう」の受講生が、修了後も一緒に走る機会をつくろうと03年1月に結成した。以来、毎年希望する修了生を受け入れている。

 居住地ごとに徳島、鳴門、小松島、阿南、西部の5地区に分かれ、毎週火、木曜日に練習会を行っている。県内外のマラソン大会に臨んでいるほか、交流イベントの企画や運営、清掃活動、マラソンイベントのサポートなども手掛けている。

 人気のクリスマスイベントとして定着している「100人サンタが徳島のまちをかけぬける」は、TJPのメンバー有志が中心となって開いている。

 気の合う人や、同じレベルの人同士でチームを組み、「BEER会」「順風」といったグループもクラブ内に誕生している。

 とくしまマラソンには、毎回150人以上が参加。公開講座11期生の平尾直幸さん(68)=徳島市沖浜町北畑=と大津みどりさん(57)=石井町高原=は「TJPに入ってマラソンの楽しさを知った。今年もとくしまマラソンを目標に調子を上げていきたい」と声をそろえる。

 クラブ全体の世話人を務める小原繁徳大名誉教授(70)は「初心者だった受講生の多くが継続して走ってくれている。とくしまマラソンの盛り上がりにも貢献できていると思う」と話している。

 「ULTRA SOUL(ウルトラソウル)」は、フルマラソン以上の距離を走る「ウルトラマラソン」、マラソンとピクニックを組み合わせた「マラニック」などを中心に活動し、観光や景色を楽しみながら走ることをテーマに掲げている。

 高知県の室戸岬~足摺岬(242キロ)を走破する「土佐乃国横断遠足」に参加した、山北雅則代表(54)=徳島市川内町大松=が「ランナー同士の一体感や達成感が気持ち良かった。徳島でも同じ空気感を楽しめるグループをつくりたい」と仲間に呼び掛け、15年10月に20人ほどで結成した。

 大会への挑戦だけでなく、多くのランイベントも企画している。淡路島1周約150キロに挑む「アワイチラン」、徳島の名所や景観を巡り最長100キロを走る「とくしまワンデーラン」は恒例行事になった。昨年は廃止の危機にあった「土佐乃国―」の運営を引き継ぎ、山北代表らメンバーがボランティアとして支えた。

 ユニークな活動は愛好家の共感を呼び、関西、岡山、愛媛、香川に各支部が発足した。フェイスブックでつながるグループメンバーは、県内で千人近くに上り、各支部を含めると1500人以上になる。

 徳島市内で開く週3回の定期練習会には毎回30~50人が集まる。結成時のメンバーの一人である高橋健治さん(44)=小松島市金磯町=は「タイムにこだわりがちだったが、クラブの活動を通して走る楽しさを教えてもらった」と喜ぶ。

 今年のとくしまマラソンには60~70人が挑む。山北代表は「走り始めるきっかけになった人も多いし、メンバーにとって大きなイベントになっている」と心待ちにしている。