ひな祭りに売り出す「鳴門のよろこびにしめ」と童謡を練習する子どもたち=鳴門市のキョーエイ鳴門駅前店

 串に刺した煮しめを鳴門市の特産品として売り出している住民団体が、祝い事の際に食べる風習を桃の節句にも広げようと、PR活動を始める。3月2、3日に撫養町南浜の商店街「大道銀天街」で販売する。

 煮しめは、音楽劇に取り組む一座「エベレスト・ザ」が市内の仕出し店に調理を依頼し、催し会場で売っている。「鳴門のよろこびにしめ」と名付け、だし汁で甘く煮たコンニャク、サトイモ、コンブ、かまぼこ、高野豆腐、ちくわ、ゴボウの7品が串に刺さっている。

 一座を主宰する鳴門市出身の冨士都美さん(67)=徳島市川内町平石=によると、鳴門では婚礼や新築の慶事に、串に刺した煮しめを食べる習わしがあった。伝統の食文化を地域おこしに生かそうと、2015年によろこびにしめを考案。これまでに8千本以上を販売した。

 2、3日の午前10時~午後2時、大道銀天街で500~600本(1本200円)を売り出す。メンバーの子どもたちが童謡「うれしいひなまつり」や、ベートーベン「第九」の「歓喜の歌」を歌って盛り上げる。

 冨士さんは「串に刺す煮しめは鳴門ならでは。ひな祭りの定番にしたい」と話している。