中学時代、アニメやテレビゲームが大好きで、いろいろなキャラクターを演じる声優に憧れた。それから20年ほどたった今、夢をかなえた自分がいる。「映画の特殊メークアーティストを目指しながらもなれなかった母が、自分の分まで頑張るよう応援してくれた」と張りのある声で語る。

 声優、ナレーターらが約100人在籍するプロダクション「キャラ」(大阪市)に所属。「声優のほか、スポーツイベントのMC(進行役)やラジオDJ、CMナレーションなどもしているので、肩書は『声のタレント』といったところでしょうか」と話す。

 ゲーム好きなら誰もが知る格闘ゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ」。その人気キャラ「リョウ・サカザキ」の声を2013年から担当している。「25年の歴史があるキャラクターで、僕が4代目。従来のイメージを崩さないようにしながら独自性を出したい」と言う。18年3月にゲームのファン向けイベントに出演。紹介されたときに歓声が上がり、「自分なりのサカザキが受け入れられた」と実感した。

 これから楽しみにしているのが、スポーツイベントのMCの仕事だ。今年9月に開幕するラグビーW杯や20年の東京五輪・パラリンピックなどビッグイベントが続く。新たな仕事が舞い込めば、新境地を開拓できる。「観客、選手、運営する人たちの三者が、そのスポーツイベントを満喫できるような役割を果たしていきたい」と意気込む。

 関西から阿波踊りの魅力を発信するイベント「まるごと徳島Day」が1月に大阪市で開かれ、初めて司会を務めた。幼い頃に三好市の連に所属し、ぞめきのリズムが体に染み込んでいる。うきうきしながら仕事に臨んだ。「舞台袖から、娯茶平の岡秀昭連長の踊りが見えて感動した」と笑顔を見せた。

 たかくら・だいき 三好市池田町生まれ。辻高校(当時)を卒業後、大阪アニメーションスクール専門学校に2年間通い、2009年から「キャラ」に所属する。兵庫県明石市在住。32歳。