特別背任などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の10億円に驚いて、過去の保釈保証金を調べてみると、上には上がいるもので、牛肉偽装事件の元ハンナン会長は20億円とゴーン被告の倍

 保釈保証金とは証拠隠滅も逃亡もしない、保釈条件を破れば没収されてもかまわない、と差し出すお金である。安すぎれば違反行為を思いとどまらせることができず、被告の財力や事件の大きさに見合った額となる

 条件通り過ごしていれば戻ってくるとはいえ、速やかに10億、20億円を用立てられたのだから、裁判所の見立ても確かだ。一般的には150万~300万円程度とされる。これなら何とか。いやいや、そんなことあってはなりませんから

 ゴーン被告が保釈されたきのう、森友学園の前理事長籠池泰典被告と妻諄子被告の初公判も開かれた。いずれも起訴内容を否定している。ちなみに両籠池被告の保証金は、夫800万円、妻700万円

 被告が否認している事件は勾留が長引くケースが多い。ゴーン被告108日、籠池被告299日。自白を強要する「人質司法」だ、と海外の目は厳しい

 ゴーン被告の保釈許可には、監視カメラなどの条件がついた。保釈取り消しや保証金没収のペナルティーだけでは足りないそうである。いかにもやりすぎ、そう思いませんか。