けいれんが長時間続くことをけいれん重積症と言います。けいれん重積症は様々な生理的な変化を伴い生命に関わることや、神経学的後遺症が残ることがあります。出来るだけ早くにけいれんを止めることと、けいれんの原因を明らかにすることが大切です。

 けいれん重積症の原因には様々な神経疾患が隠れていることがあります。それまで神経学的な異常を認めない健康な子どもが発熱とともにけいれん重積症を起こしたものを熱性けいれん重積症と言います。熱性けいれん重積症と診断する時には髄膜炎や脳炎などの中枢神経系感染症を除外します。

 これまで神経学的な異常を認めなかった子どもがけいれん重積症を発症した場合には、頭部外傷や脳血管障害、中枢神経感染症や急性脳症、中毒性または代謝性疾患によるけいれん重積症を鑑別します。

 てんかんや脳皮質形成異常など中枢神経系の基礎疾患を持つ子どもでも発熱性疾患や他の急性神経疾患を契機にけいれん重積症を発症することがあります。

 中枢神経の基礎疾患を明らかにするためには脳波やCT・MRIなどの画像診断が必要であり、髄液検査や血液生化学検査などで中枢神経系感染症を明らかにする必要があります。低血糖や電解質異常、肝機能や腎機能障害の有無チェックは重要です。

 けいれんは長時間続くと抗けいれん薬に反応し難くなります。5分以上続くけいれんを見た時にはけいれん重積症を想定してすみやかに治療を開始することが大切です。