さとの雪食品が新ブランド「感豆富」の第1弾として発売した「大豆のプリン」

 豆腐など大豆加工食品販売の「さとの雪食品」(鳴門市)は、食感にこだわった大豆食品の新ブランド「感豆富」をつくり、7日に第1弾として「大豆のプリン」を全国発売した。今後、チップスなどの菓子類や、肉のように加工した大豆ミートといった商品への展開を検討する。国内で豆腐の消費減少が進む中、大豆の新しい食べ方を提案し、需要の掘り起こしを目指す。

 プリンは、豆乳を蒸気で殺菌した上で目の細かさが違う2種類のフィルターでこし、大豆の微粉末を加える独自製法により、濃厚でなめらかな食感を実現した。ヨーグルトなどに使われる「インモールド成形容器」を豆腐系食品として業界で初めて採用し、藍色と金色のパッケージデザインで高級感を出した。

 女性を主なターゲットとし、乳製品や小麦粉を使っていないためアレルギー対応食としての需要も見込む。大豆の風味と和三盆の上品な甘さを生かしたプレーン、宇治抹茶と北海道産小豆を組み合わせた「抹茶小豆」、滋賀県朝宮の茶を用いた「ほうじ茶小豆」の3種類あり、各100グラム入り税別238円。

 グループ会社である四国化工機の御殿場食品工場(静岡県)で製造し、全国のスーパーに出荷。売り上げは2019年度で3億円を目標に掲げる。

 さとの雪食品によると、国内の豆腐市場は消費量が頭打ちになっており、価格競争が激化して安価な商品が増えている。総務省の家計調査では、1世帯当たりの豆腐購入金額は2000年の年間6150円から、17年には4393円と約3割減少した。

 同社は、使いやすい小分けパックや長期間保存が可能な無菌充塡紙パックの豆腐などを展開し、売り上げを伸ばしている。17年度の売上高は前年度比4億円増の98億円で、18年度は初めて100億円を超える見込み。高付加価値を追求した新ブランドの投入でさらなる成長を図る。

 植田滋社長は「頭打ち感が続く豆腐市場を活性化させ、マーケットを広げたい」としている。