サッカーJ2徳島ヴォルティスはきょう、開幕戦で愛媛FCと対戦する。1年でのJ1復帰を目指す戦いが、いよいよ始まる。チームの奮闘に期待したい。

 注目の四国ダービーは、ホームの鳴門ポカリスエットスタジアムで行われる。

 昨季、四国のチームとして初めてJ1を戦ったヴォルティスは、ホームで1勝もできなかった。徳島県民とファンに、勝利をプレゼントしてほしい。

 一人でも多くの人が試合場に足を運び、われらがヴォルティスを応援しよう。大声援が選手たちを一層奮い立たせるはずだ。

 今季のヴォルティスのスローガンは「挑戦」で、「90分間足を止めないサッカー」を掲げて戦う。

 4季目の指揮を執る小林伸二監督は「シーズンを通して『全員攻撃、全員守備』を徹底し、切り替えの速いサッカーを展開したい」と抱負を語った。「ミスをしても、反則で倒されてもプレーを止めない姿勢が重要」としている。

 スピードやテクニックはもちろん、ハイレベルなJ1でもまれながら学んだことは大きなプラスになる。

 11人の選手が新加入したのも心強い。出場経験が豊富な選手も多く、チームの大きな力になろう。

 高知での1次キャンプ、宮崎での2次キャンプを経て、選手やスタッフは一体感を強めているようだ。

 初戦でチーム力と戦術が試される。愛媛FCは昨季19位と振るわなかったが、新戦力も加えており、未知の要素もある。

 四国ダービーは2013年7月以来で、この年はヴォルティスが2勝している。これまでの対戦成績は11勝4分け7敗と分がいい。

 勝てば、リーグ戦ではJ2時代の13年11月以来、約1年4カ月ぶりのホームでの白星となる。

 しっかり勝ち切り、J1復帰に弾みをつけたい。

 J2にはヴォルティスとともに降格した大宮、C大阪のほか、千葉、磐田など経営規模が大きく、選手層が厚いチームがひしめいており、上位争いは熾烈を極めそうだ。

 42試合の長丁場を乗り切るためには、選手のコンディション維持も大切だ。

 ヴォルティスは今年、クラブ創設から11年目を迎えた。

 新たな10年を輝かしいものにするためにも、勝利を積み重ねなければならない。

 先月から運営会社のかじを取る岸田一宏社長は「1年でのJ1復帰、その先にはJ1に定着するという目標に向け、期待に応えられるよう取り組みたい」と述べた。

 J1では3勝5分け26敗で勝ち点14だった。最下位から浮上できなかった屈辱を闘志に変えて、戦い抜くことだ。

 J1復帰、定着という大目標を実現するためには、選手の補強、育成にも力を注がなければならない。

 JR四国は試合当日、徳島駅から鳴門駅まで「四国ダービー号」を運行させる。ファン、県民、官民を挙げてバックアップしたい。

 少子高齢化が進行する徳島県は、活力を求めている。ヴォルティスが再びJ1に昇格すれば、全国的なイメージアップはもちろん、波及効果は計り知れない。

 県民に夢と希望、元気を与えてほしい。