全線で4車線化された高松自動車道。左側の上り車線が新たに設置された。奥は北唱谷トンネル=板野町大坂

 西日本高速道路が高松自動車道の鳴門インターチェンジ(IC)―香川県三木町・高松市境で進めていた4車線化事業が8日、完了した。制限速度も引き上げられ、徳島県内で初めて時速100キロで走れる高速道路となった。渋滞の緩和や所要時間の短縮、対面通行解消による安全性の向上などに伴い、観光や運輸面での利用拡大、大規模災害時の緊急輸送路としての役割が期待される。

 全長51・8キロのうち追い越し車線として4車線化されていた区間を除く40・7キロで車線を広げた。2009年5月に着工し、政権交代による2年余りの中断を挟んで12年4月に事業を再開した。総事業費は760億円。

 制限速度は鳴門IC―津田東IC間が100キロ、津田東IC―高松市境は80キロに引き上げられた。これまでは全線70キロだった。鳴門IC―高松市境の所要時間は44分から11分短縮されて33分になった。

 年末年始やお盆などの混雑期に発生していた渋滞や、事故による通行止めが大幅に減る見込み。

 一方、徳島自動車道を通っていた車が高松道に流れる可能性もある。西日本高速によると、愛媛県の三島川之江IC―鳴門IC間の所要時間は、これまで徳島道、高松道どちらを経由してもほぼ変わらなかったが、4車線化により、高松道経由の方が速くなる。その上、徳島道はほとんどの区間が2車線のため、今後は速く快適に走れる高松道を選ぶドライバーが増えそうだ。

 この日は最後まで車線規制が行われていた東かがわ市馬篠の下り線で、作業員がコーンや矢印板を撤去。午後1時ごろ4車線での通行が始まり、3時に全線で速度が引き上げられた。