徳島県知事選と県議選はきょう、投開票日を迎えた。
 
 どちらも私たちの暮らしに深い関わりのある選挙である。有権者は投票所に足を運んでもらいたい。
 
 知事選には、無所属で現職の飯泉嘉門氏と、共産新人の古田美知代氏の2人が立候補している。
 
 飯泉氏の3期12年の県政運営に対する評価が最大の焦点だが、有権者の関心は低いようだ。
 
 徳島新聞社の世論調査によると、知事選に「関心がある」と回答したのは62・3%で、前回に比べて6・3ポイントも下落した。
 
 前回投票率は50・55%と、戦後4番目に低かった。このままでは、今回は50%を下回るのではないかと心配だ。
 
 3回連続で飯泉氏と共産新人候補の一騎打ちとなったことや、飯泉氏が事実上の与野党相乗り候補であることなどが、関心が高まらない理由に挙げられる。
 
 県議選は、徳島、板野、阿南、三好第1、名西、那賀、海部の7選挙区の25議席をめぐって、35人が論戦を繰り広げてきた。
 
 どの選挙区も激戦となっているが、いまひとつ盛り上がりに欠けており、投票率は過去最低を更新するとの懸念も出ている。
 
 昨年、県議会は政務調査・活動費の不正受給問題で、2人が辞職するなど、大きな批判を浴びた。
 
 本来なら今回の選挙で、県議会の政治とカネの問題が厳しく問われるべきなのだが、全選挙区のうち、半数の7選挙区が無投票になった。
 
 無投票選挙区の数は過去最多で全有権者の約32%が投票の機会を失ったわけである。
 
 無投票区が増えたのは残念だが、選挙戦となった区の有権者は1票の権利を行使する機会を生かしてほしい。
 
 県内では国政選挙、地方選挙を問わず投票率が下がり続けており、昨年末の衆院選の小選挙区は47・22%と戦後最低を更新し、全国ワースト2位だった。
 
 特に、若者の選挙離れは深刻である。県選管によると、2012年の衆院選、13年の参院選ともに、年齢が高くなるほど投票率が上昇する傾向がみられた。
 
 若者は、もっと選挙に関心を持ってほしい。
 
 私たちが暮らす地域を見渡してみよう。
 
 商店街にはシャッターを下ろした店が並び、田園地帯では雑草が伸びた耕作放棄地が目につく。少子化の影響で休校となる学校も増えた。高齢化も進む一方だ。
 
 近い将来の発生が予想される南海トラフ巨大地震への備えも急務である。
 
 県政の課題は山積みだ。本県は生き残りを懸けた岐路に立っており、選挙の重要性はこれまで以上に高まっているといえる。
 
 各候補の政策や主張をしっかりと吟味し、郷土徳島の未来を切り開くという意識を持って、1票を投じたい。