徳島県議選の徳島選挙区(定数10)で、徳島市選管による開票作業が混乱し、開票結果の確定が大幅に遅れた。

 集計した票数と投票者数が一致しなかったためだ。市選管は「当落に影響はない」として、票数が5票上回ったままで確定させた。

 公正で正確な選挙事務は民主主義の基本である。「原因は分からない」では済まされない。

 市選管は徹底した調査、検証を行って原因を究明するとともに、再発防止策を有権者に示さなければならない。

 一致しないと分かったのは、12日午後11時すぎだった。

 当初、票数は22票上回っていた。数え直した結果、100票ずつ束ねている票の数え間違いにより、17票多くカウントしていたことが判明した。

 しかし、残り5票については原因は突き止められないまま。県選管と協議の上、13日午前2時45分に確定させた。

 そもそも17票も数え間違うこと自体が、あってはならないミスである。職員に気の緩みはなかったのか。

 市民が開票を見守っていたが、会場の混乱ぶりに不信を募らせたに違いない。

 高松や仙台で職員による不正開票の発覚が相次いでいる。有権者の選挙事務を見る目が厳しくなっていることを、関係者は肝に銘じるべきだ。

 今回のトラブルについて、総務省は二重投票の疑いを指摘している。有権者による不正にも注意が必要である。

 統一地方選の後半戦となる市町村の首長選、議員選の投開票が26日に迫っている。県内でも、徳島市議選など11の選挙が行われる。

 各選管はもう一度、手順を確認するなどして、スムーズで正確な選挙事務に努めてほしい。