徳島少年少女合唱団(上田収穂代表)が、10月13日に徳島市の県教育会館で第54回定期演奏会を開く。姉妹提携しているドイツ・ハノーバー少女合唱団との交流公演で、日独友好の歌声を響かせる。
徳島少年少女合唱団は、ドイツや韓国など数々の海外公演を成功させてきた。ハノーバー少女合唱団とは、徳島県が友好提携しているドイツ・ニーダーザクセン州の州都ハノーバーを訪れた2009年の第9回ドイツ公演で初めて共演。その際、両合唱団の姉妹提携を持ちかけ、12年にハノーバーを再訪した際に正式に友好協定を結んだ。
ハノーバー少女合唱団が徳島を訪れるのは初めて。上田代表は「初共演した州迎賓館中庭の、豊かな緑までが鮮明に思い浮かぶ。念願がかなってようやく日本で共演できる」と喜ぶ。
定期演奏会では、徳島、ハノーバーの両合唱団の共演で、ドイツゆかりの楽曲である「野ばら」「ブラームスの子守歌」を歌うほか、ハノーバー少女合唱団単独のステージもある。
徳島少年少女合唱団の団長、ワイス莉愛さん(15)=徳島市立高1年=は12年のドイツ公演でハノーバー少女合唱団の歌声を間近で聴き、「それぞれの個性が出た力強い歌声で圧倒された」。当時のドイツ公演メンバーはワイスさんを含む2人だけ。多くの団員にとっては初共演となるが「私たちは響きの良さを出したい」と意気込む。
ハノーバー少女合唱団の持ち味は、力強く雄大な歌声。徳島少年少女合唱団の繊細で柔らかな歌声とは対照的だ。上田代表は「持ち味の違う両合唱団が国境を越え、共に歌うことで、音楽の素晴らしさ、人類の平和を世界に届けるという壮大な夢が膨らんでいます」と話している。
このほか、徳島少年少女合唱団のオリジナルミサ曲である「平和への祈り-徳島ミサ」、徳島少年少女合唱団卒団生で元宝塚歌劇団の詩風翠さんが脚本・演出を手掛けたミュージカル「わらべ歌~阿波の狸がたり」も披露する。
徳島少年少女合唱団第54回定期演奏会
10月13日(金)
徳島県教育会館(徳島県徳島市北田宮1-8-68)
午後7時開演
入場料500円
問い合わせは上田代表〈電088(674)1481〉