舞台あいさつで映画をPRする明石監督(左端)ら=徳島市のあわぎんホール

舞台あいさつで映画をPRする明石監督(左端)ら=徳島市のあわぎんホール

 「徳島国際映画祭2019」は最終日の10日、徳島市のあわぎんホールで特別招待作品「波乗りオフィスへようこそ」が上映され、美波町を舞台に繰り広げられるドラマを約700人が鑑賞した。

 東京での人材確保に悩むIT会社社長が故郷の美波町で活路を見いだし、困難に直面しながらも生き方を見つけていくストーリー。大浜海岸や四国霊場23番札所・薬王寺などの名所、住民との交流の様子がスクリーンに映し出され、上映後には大きな拍手が湧き起こった。

 同町出身の明石知幸監督や主演の関口知宏さんらの舞台あいさつもあり、撮影中の裏話などを披露した。祖母が海陽町に暮らす羽ノ浦小6年露口智理君(12)、3年裕理君(9)の兄弟は「見慣れた景色が映画になるなんてすごい」と話した。

 「波乗り|」は4月5日にイオンシネマ徳島で先行公開され、全国で順次上映される。

 映画祭会場ではこのほか、県内のPR動画10編をはじめ、台湾の短編映画なども上映された。