ごみゼロを考えるカードゲームをする坂野理事長(右から2番目)や住民ら=上勝町福原

 

 上勝町のNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーの坂野晶理事長(30)が「ごみゼロ」を考えるオリジナルのカードゲームを制作し、全国の教育現場などでの普及を目指している。インターネット上で資金調達するクラウドファンディング(CF)を活用し、協力金を募る。

 ゲームは約80枚のカードを使い、2~5人で行う。最初に「リペア(修理)」「リサイクル(再利用)」「リフューズ(断る)」などごみを出さない方法を示す「Rカード」が配られ、続いて順番に紙コップ、歯ブラシ、カップ麺などが描かれた「ものカード」を引いていく。

 ものカードへの対応について「リペア」を出して、他の参加者に適切と認められれば3ポイント、「リフューズ」なら5ポイントを得られるといったルールでポイント獲得数を競う。現実的な対応でないRカードを出せば、賛同を得られずに得点できない場合もある。

 現在、試作品が出来上がっており、CF仲介サイト「レディーフォー」で4月12日午後11時まで、資金を調達する。目標額は150万円。出資額に応じてカードゲーム贈呈などの特典がある。

 坂野理事長は上勝を拠点に活動し、全国各地の事業所の取り組みを評価する「ゼロ・ウェイスト認証制度」の設立など、ごみゼロに向けた啓発に取り組んでいる。全国の学校現場や地域活動でごみ減量化を考えたり、実践したりするための“教材”として、楽しみながら学べるカードゲームを思い付いた。

 制作したカードは全国の小学校を対象にモデル校を募り、無償提供する。インターネットでダウンロードできる簡易版や英語版も作る。坂野理事長は「暮らしの中で使っているものを修理したり、そもそも使わない方法を考えるきっかけにつなげたい」と話している。