ロボット…AI…IT…食…

新たなヘルスケアビジネスに挑戦する東京・茨城にある5つの企業を、徳島市立高校、徳島文理高校の生徒8名が学生記者として訪問した。ロボット・IT・AIなどを用い、医療保険制度や人材不足問題など、社会が抱える課題にチャレンジする経営者らへの取材とともに、学生自身が感じたことについてレポートする。

ロボットでよりよい社会に 身体機能の改善や作業負荷を低減

サイバーダイン株式会社

病気の治療や介護などに活用される装着型ロボット「HAL®」を開発するサイバーダイン(茨城県つくば市)。今回訪れた本社近くにある見学施設“サイバーダインスタジオ”では、見学や装着体験などが可能で、トレーニング施設も併設されており、当日もHAL®を用いた歩行練習が行われていた。

HAL®は、人が体を動かすときに脳から筋肉に送られる信号を、わずかに皮膚表面に漏れ出てくる生体電位信号としてセンサーで検出し、モーターで筋肉の動きを補助するロボット。高校生の男女1名が行った装着歩行体験では、片足に2.5キロのおもりを付け、足が自由に動かせない状況を疑似的に作り、効果を体感した。体験した生徒は「おもりの重さを感じない」と驚いた様子。装着者の意思に従った動作を繰り返すことで脳神経系の繫がりが調整され、身体機能改善にも役立つという。
同社の製品は病気による歩行障害などに悩む方の治療に貢献するだけでなく、人材不足を抱え、作業者の腰への負担が大きい介護業界や建設現場などでも利用されており、日本だけでなく、世界中で様々な分野での展開が期待されている。

鳥海綾穂 徳島市立高等学校3年 

使う人の驚きが満足となり、思わず笑顔となったとき、最先端の技術が私たちの暮らしに新しい価値を提供し、生活の質を上げてくれます。とても自然でなめらかなその動き。サイバーダインの医療用ロボットHALの装着体験で私が感じたことです。ひとりで歩きたいという強い願いに向き合い、その夢を実現するため、たゆまぬ努力を続ける現場を見学して、技術の力で社会に役立つ商品やサービスを開発しようとするイノベーションの最前線の熱い情熱に深く感動しました。

天羽祐輔 徳島市立高等学校1年 

この装着型ロボットが普及すれば,脳の病気や脊髄損傷などで車椅子が必要となった人でも、障がいを気にすることなく外出できる日が来るのではないか。介護支援ロボットを製作するサイバーダインでの見学は、僕を明るい気持ちにさせた。見学者を代表し、足にロボットを装着した僕は、半信半疑で歩いてみたが、足は驚くほどすんなりと前へ踏み出せ、非常に感動した。未来の医療がロボットにより支えられるということを実感した見学だった。