10年が限度と、スポーツ庁は判断したようだ。競技団体の役員任期である。新たに定める運営指針への明記を検討中だ。スポーツ界でパワハラや暴力などの不祥事が頻発したのは、組織の新陳代謝が図られなかったためとみた

 それにしても、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長の退任表明と重なったのは、何の因果か。東京五輪までの続投に意欲十分だったとされるが、五輪招致を巡る贈賄疑惑が再び浮上し、世論が許さなかった

 もっとも竹田氏は在任10期目、約18年になる。JOCは先の運営指針に基づき競技団体を審査するのだから、もはや立場はなかっただろう

 きょう告示の県知事選も、焦点となるのは「長期在任の是非」である。4期16年務め、5期目を目指す現職の飯泉嘉門さんに、元自民党県議の岸本泰治さんと共産党の元小松島市議の天羽篤さんが挑む。両新人とも「多選は弊害を生む」との論調だ

 本県の知事にとって、5期は未到の領域である。1981年には当時の現職が道を阻まれた。5期は長いか、そうでもないか。米大統領のように任期に制限はなく、判断するのはむろん有権者一人一人

 投開票の来月7日まで、県政の16年を振り返る時間はたっぷりある。34年ぶりの保守分裂など話題も多い。ちなみに、81年知事選の投票率は80・78%だった。