統一地方選の第1弾、任期満了に伴う徳島県知事選が21日告示された。共産党新人で元小松島市議の天羽篤氏(68)、無所属で現職の飯泉嘉門氏(58)、無所属で新人の元県議岸本泰治氏(61)の3人が立候補した。3氏はいずれも徳島市内で第一声を上げ、4月7日の投開票日に向けた17日間の選挙戦がスタートした。県知事として初の5選を目指す飯泉氏の4期16年の県政運営に対する評価に加え、多選の是非が主な争点となる。県知事選では1985年以来34年ぶりに、県内自民党勢力の支援先が分かれる保守分裂選挙となった。

 3人出馬による県知事選は2003年以来16年ぶり。今回、県知事選では初めて18歳選挙権が適用される。

 天羽氏は、徳島駅前での出陣式で「今の県政は異常だと言わざるを得ない。知事の友達や特定企業を優遇する県政を切り替え、県民の暮らしが第一の県政にしていきたい」と支持を求めた。

 公約では、飯泉県政による「とくしま記念オーケストラ」事業の疑惑解明を強調。国民健康保険料の引き下げや、地元中小事業者への公共事業の優先発注、最低賃金の引き上げ、農林水産業従事者の所得補償などを盛り込んでいる。

 参院選や県議選の党公認立候補予定者らと連動し、街宣活動などで支援を呼び掛ける。

 飯泉氏は、沖洲マリンターミナルで出陣式を開き、支持者を前に「(約8500票差の接戦で)厳しかった最初の知事選、あの原点に立ち返り、16年間の反省すべき点は反省し、チャレンジャーとして戦い抜く」と力を込めた。

 公約として、東京一極集中の是正に向け、消費者庁などの全面的移転や移住交流施策を推進。大規模災害に備え、「事前復興」の取り組みの強化にも力を入れるとしている。

 130を超える団体から出馬要請や推薦を得ており、自民党県連のほか公明党県本部、県議会の旧民主党系会派も推薦している。

 岸本氏は徳島市国府町のパチンコ店駐車場で開いた出陣式で「この16年間で徳島県は何も良くなっていない。誰にも物を言わせないような独善県政の先に地方創生はない。県政を取り戻し、輝く徳島に変える」と訴えた。

 公約には、西日本有数のアリーナ体育館の建設や災害に備えた道路・港湾整備の加速、地元中小企業の海外展開促進などを列挙。自らの任期を2期8年と定め、結果が出なかった場合は退職金を返上するとしている。
 自民党の後藤田正純衆院議員の支援を受け、「ストップ5期20年」をキャッチフレーズに浸透を図る。 (政経部取材班)