春はセンバツから、と胸張るほどの神通力も薄れてはきたが、さりとて野球である。きのう開幕した選抜高校野球、付け加えて平成最後の大会。本県代表の富岡西高、ういういしい入場行進に、やっぱり若いっていいねえ

 われながら、あまりにもおやじくさい感想に、くさいじゃなくて、おやじだろ、と納得しつつ、膝上の23日付本紙に目を落とせば、地方面に新野高

 こちらは1992年、センバツに初出場、4年後には夏を勝ち取った。阿南工業高との統合で今春、その輝かしい歴史に幕が下ろされる。富岡西の情報は他にも出るはず。なので小欄の筆は、がぜん、新野へと向かう

 記事は伝えていた。阿南市の伊島に自生する希少植物イシマササユリの保護に取り組むバイテク部の活動が、統合後の阿南光高に引き継がれる、と。ご当地らしく、LEDの光を利用して球根を養液栽培。詳しい理屈の解説は手に余るが、光の量や液の濃度を変えながら、短期間で球根を大きく育てると、移植後の開花率が高まるそうだ 

「バイオ」なる言葉を初めて知ったのは、思えば新野高校生のイシマササユリの保護活動を通じて。センバツ出場前からの長い伝統がある 

卒業生の寂しさは察するに余りあるが、伝統が絶えなかったのは、せめてもの救いだろう。担当は岩佐旺樹部長ら5人。頑張りや。