テラスカフェ ランプ
(徳島市佐古二番町)
新鮮でこだわりの食材
徳島市佐古地区の住宅街に、日本家屋を改装した隠れ家的カフェがお目見えした。外観から想像するより広い店内。カウンターとテーブル席のほか、近くの眉山を望むテラス席や小さな子ども連れでもくつろげる2階のソファ席がある。
店内には、ガラス張り容器のようなコーヒー豆の焙煎(ばいせん)機が置かれている。店員がスイッチを入れると、生豆が舞い、焙煎の心地よい香りが漂う。少量ずつ豆を焙煎できるので、いつもいりたてを楽しめる。
豆は、栽培から選別、品質管理までを徹底し、流通の少ない「スペシャリティコーヒー」のみを使用。最高グレードの豆を使った「エチオピア」(税別600円)は、フルーティーな香りに、ハーブティーのような後味が楽しめる。
ランチは午前11時半から午後2時まで。一押しメニューは、ブランド食材の阿波牛と阿波ポークを使った「ハンバーグ」(1180円)だ。オーブンを使ってふんわりと焼き上げている。県内の新鮮な野菜を使ったサラダと自家製スープも付いている。
厚みがあるカツサンド(1580円)も人気メニュー。石井町の生産者から仕入れる「阿波美豚(びとん)」を使っている。冷めるのが前提のカツサンドは、脂身の少ないヒレを使うことが多い。だが、脂身のおいしさを味わってもらうため、肩ロースを揚げたてで提供している。
Lamp(ランプ)バーガー(1580円)は、阿波牛100%のパティが魅力。脂身の少ないスネ肉を使い、赤身のおいしさを堪能できる。
午後2時以降は、デザートメニューになる。スフレパンケーキ(880円)は、膨張剤のベーキングパウダーを使わないのに、ふわふわした食感。小林ゴールドエッグ(徳島市)から仕入れるこだわりの卵が秘訣(ひけつ)だという。冬季限定の苺(いちご)のミルフィーユ(680円)やフレンチトースト(680円)も人気が高い。
午前11時半まではモーニングで、5種類のセットメニューを用意している。トースト、卵サンド、ピザトーストは550円。フレンチトーストは680円。玄米にハトムギや朝鮮ニンジンなどが入った薬膳粥(やくぜんがゆ)(680円)も食べやすいと好評だ。
オーナーの須見哲也さん(44)は「顔の見える生産者から、こだわりの食材を仕入れている。今後も新しいメニューを増やしていきたい」と話している。
〈メモ〉営業時間は午前9時~午後6時。水曜定休。駐車場6台(近くに共用駐車場もあり)。問い合わせは<電088(655)8623>。
徳島新聞2017年4月12日夕刊掲載
*内容は掲載時の情報に基づいています