ごみ排出ゼロ(ゼロ・ウェイスト)を目指す上勝町で、事業所の取り組みを評価する「ゼロ・ウェイスト認証制度」がスタートした。

 町は2020年までに焼却・埋め立てごみの排出をゼロに近づける活動を続けている。この理念を広く発信し、事業所の実践を後押しする先進的な制度である。県内外に波及することを期待したい。

 町のごみゼロ政策を推進するNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーが制度を考案。使い捨ておしぼりの廃止や輸送に必要な包装・容器を削減するなどした町内の6飲食店を認証した。認証店舗のマップを作り、店舗に取り組み種類別のステッカーを貼って消費者に周知する。

 ごみ収集車を持たない上勝町は、13品目45種類に及ぶごみ分別で世界から注目されている。住民がごみをステーションに持ち寄り、細かく分別することで資源化を促進している。ただ、その8割が資源化できている一方、リサイクルできないごみも残る。家庭に持ち込まず、発生自体を抑制することが重要であり、徹底を図る必要がある。

 認証制度が浸透し、無駄をなくす事業所が増えれば環境問題への関心が高い消費者が、認証店舗を選んで利用することになる。ごみ排出削減への好循環も生まれるだろう。

 人や社会に配慮した消費行動が消費者には大切だ。「エシカル消費」にはリサイクル品の購入といった環境への配慮も含まれる。認証制度をエシカル消費の後押しにつなげたい。