誕生したひなに食べさせるため、餌を吐き戻す親鳥=26日午後2時半ごろ、鳴門市大麻町(コウノトリ定着推進協提供の動画から)

 徳島県内の官民でつくるコウノトリ定着推進連絡協議会は27日、鳴門市大麻町でひなが誕生したと発表した。同一のペアによる3年連続の野外繁殖。ひなの姿は未確認で、数も分かっていない。順調に育てば、6月初旬に巣立つ見込み。

 協議会が巣の東側に設置している観察カメラの映像を分析。26日午後2時半ごろの映像で、親鳥がひなに食べさせるために餌を吐き戻す行動と、ひなが食べ残した餌を親鳥が食べる行動を複数回確認した。兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園などと協議し、「26日までにひなが誕生した可能性が高い」と判断した。

 親鳥は2月20日までに産卵。23日から本格的な抱卵に入り、ふ化は今月25~28日とみられていた。27日は交代で巣で餌を吐き戻したり、座り込んだりしていた。野外個体が巣立つのは、ふ化後68日前後とされている。

 ペアは兵庫県内で生まれた7歳の雄と5歳の雌。2015年2月に鳴門市に飛来し、電柱の上で巣作りした。17年3月、兵庫県豊岡市とその周辺地域以外で初めて野外繁殖し、6月にひな3羽が巣立った。18年5月にもひな2羽が巣立った。