北朝鮮による度重なる愚行は断じて容認できない。

 14日に弾道ミサイルを発射したのに続き、21日にも新型中距離弾道ミサイル「北極星2」を発射した。緊張状態の合間を縫う形だが、失敗した場合の周辺国への危害を顧みない挑発行為である。

 北朝鮮北東部・豊渓里(ブンゲリ)の核実験場は待機状態にあり、6回目の核実験がいつでも実施できるとの分析もある。十分に警戒しなければならない。

 懸念されるのは、北朝鮮が北極星2の量産と軍部隊への投入方針を宣言したことだ。真偽は不明だが、北極星2は日本全土を射程に収めるとされ、実戦配備となれば大きな脅威になる。

 北極星2の発射映像からは、長足の技術的進歩がうかがえるという。日本海に向け、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験をいずれ行うとの観測も出始めており、予断を許さない。

 日本政府は弾道ミサイルの落下を想定し、省庁による初の図上訓練を実施したが、対処能力を上げていく必要がある。

 相次ぐ弾道ミサイルの発射は米国への対抗姿勢を一層鮮明にしたといえる。トランプ米政権は国際社会と連携し、北朝鮮への圧力強化を急ぐ構えだ。先進7カ国(G7)首脳会議でも、挑発行動阻止へ包囲網の引き締めも目指すという。

 北朝鮮がこのまま核・ミサイル開発を続け、緊張状態が高まれば、悲惨な結果を招きかねない。そのことを認識すべきだ。国際社会の強い警告をこれ以上無視してはならない。