北朝鮮が日本海に向けて、弾道ミサイルを発射した。
 
 驚いたのは、北朝鮮が「特別重大報道」で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に「成功した」と発表したことだ。
 
 これに先立ち、米太平洋軍はICBMではなく、中距離弾道ミサイルだとの見方を示した。
 北朝鮮の主張の真偽は別にして、ミサイル技術を向上させているのは確かだ。
 
 北朝鮮北西部から発射されたミサイルは約40分間、約930キロ飛行し、日本海の排他的経済水域(EEZ)内に着水した。
 
 高度は2500キロを大きく超えたとみられ、通常よりも高く打ち上げ、飛距離を意図的に抑える「ロフテッド軌道」を使った可能性がある。この軌道に乗せると高速、急角度で落下するため、迎撃が難しいとされる。 脅威がさらに高まっていることは間違いない。
 
 弾道ミサイルの発射は今年10回目で、EEZ内への落下は昨年8月以降、5回目だ。
 先月末には、トランプ米大統領と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が会談したばかりである。
 
 北朝鮮は、核・ミサイル問題で連携を確認した米韓両国や日本に神経をとがらせている。
 7、8両日にドイツで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合で、北朝鮮への圧力強化が議論されることをけん制する狙いもあるのだろう。
 
 国際社会は圧力と制裁を強化することが大事だ。
 
 核・ミサイル開発の成果を誇示するほど、失うものが大きいことを金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に自覚させなければならない。