徳島県は29日、海部郡沿岸で採取した養殖カキとヒオウギガイから国の基準を超えるまひ性貝毒が検出されたと発表した。県は郡内の12漁協に二枚貝の出荷自主規制を指導し、住民にも注意を呼び掛けている。

 国の出荷自主規制値(1グラム当たり4マウスユニット=MU)に対し、県が26日に採取した那佐湾の養殖カキからは58MU、宍喰沿岸のヒオウギガイからは70MUが検出された。

 まひ性貝毒は3月中旬から県沿岸各地や吉野川水系の汽水域で検出されており、出荷自主規制の対象水域は鳴門市の北灘町とウチノ海を除く県沿岸全域に広がった。

 県は同日、注意喚起のため、徳島市の県職員会館に漁業関係者や沿岸市町の職員ら約30人を集めて貝毒情報連絡会議を開いた。加熱調理しても毒性が失われず、貝の種類によって蓄積した毒を排出する早さが異なるといった貝毒の特徴や、水域ごとの毒量の推移について担当者が説明した。