15~39歳の若年層で、ひきこもりの人は推計54万人に上る。この調査が公表されたのが3年前。40歳になれば急に解消されるはずもなく、今回の数字は至極当然ともいえるのだろう

 それにしても多い。内閣府が初めて実施した中高年調査によると、40~64歳のひきこもりの人は全国に推計61万3千人。男性が76・6%を占め、きっかけは「退職」が最も多い

 調べた時期は違うものの、若年層と合わせれば100万人を超す。73万人余りの徳島県の人口をはるかに上回る人が、半年以上にわたって家族以外とほとんど交流せず、自宅で過ごしている。ひきこもりの長期化、高齢化は深刻だ

 高齢化は何を招くか。今、福祉の現場で指摘されているのが「8050問題」である。親が80代、本人が50代。わずかな蓄えや親の年金だけでは生活も困窮し、いずれは共倒れになる恐れがある

 ひきこもりの子を持つ親でつくる「KHJ徳島県つばめの会」<電090(1325)2740>の高橋浩爾会長によると、本人の性格や病気が原因になっている場合も多く、家庭環境もさまざま。解決策も一様ではない

 「親まで内にこもっていてはだめ。行政や家族会など、外部の人とのつながりを絶やさないことが大切だ」。悩んでいる人へ、自身も今、問題と向き合っている高橋さんからの助言である。