遊山箱の魅力を伝える活動に取り組む住さん(右)=北島町高房

 徳島の伝統工芸品「遊山箱」の工房を営む北島町江尻の住啓子さん(51)が、子どもに遊山箱に親しんでもらう活動を展開している。現代風デザインの作品を作ったり、遊山箱に絵付けする教室を開いたりして「徳島が海外に誇れる文化」の魅力を伝えている。

 住さんが遊山箱の魅力を知ったのは、徳島市の調理師専門学校に通っていた2015年。料理の盛り付けの課題で、那賀町の祖母宅にあった遊山箱を使ったところ、一気に華やかさが増した。

 遊山箱文化を広めたいとの思いが募り、すぐに工房を設立。デザインを考えた後、建具職人の夫に作ってもらっている。

 若者に手に取ってもらえるように、キャラクターやチェック柄といった現代的な模様を積極的に採用。藍染した着物の生地を貼り付けるなど、徳島らしさも追求している。

 高いデザイン性が口コミで評判となり、これまでに50個ほどが売れた。勝浦町の「ビッグひな祭り」でも展示された。

 幅広い世代に遊山箱の良さを伝えようと、親子対象の絵付け教室を企画。昨年7月以降、イベント会場や自宅で3回開いた。紙製のオリジナル遊山箱(縦16センチ、横15センチ、幅12センチ)を用意してシールを貼ったり、イラストを書いたりして楽しんでもらっている。遊山箱の歴史や使い方も絵本で紹介する。

 7日に遊山箱の展示会が開かれている美馬市脇町の吉田家住宅で教室を開く。

 住さんは「飾っても使ってもかわいい遊山箱は見る人を笑顔にする。多くの人に魅力を知ってほしい」と話している。