平昌冬季五輪を機に、活発な外交が展開されている。
北朝鮮は、五輪で南北融和の姿勢を見せる一方で、開会式前日には平壌で軍事パレードを実施。米本土を射程に収める新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」を登場させ、攻撃力を誇示した。
日本や米国、韓国が警戒を強めるのは当然だ。南北融和に過大な期待は禁物で、五輪・パラリンピック後の朝鮮半島情勢への備えが必要である。
安倍晋三首相は、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発で、日米韓が最大限にまで圧力を高める方針を確認した。
ただ、安倍首相が米韓合同軍事演習を延期すべきではないと主張したのに対し、文大統領は「わが国の主権の問題であり、内政に関する問題だ」と不快感を示した。
文大統領は、ペンス米副大統領にも、南北対話の進展に向けた努力が要ると伝えた。
一方、北朝鮮は日米韓の足並みを乱そうとするような動きを強めており、注意すべきだ。
文大統領は、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹・金与正(キムヨジョン)党第1副部長らと会談した。
北朝鮮側は、南北関係改善への意思を表明する金委員長の親書を手渡し、文大統領に訪朝を要請した。文大統領は「今後、条件を整えて実現するようにしよう」と述べた。
北朝鮮の提案には、核・ミサイル開発の時間稼ぎの意図もうかがえる。日米韓が結束することが大事である。
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