伝票の元号を令和に置き換える作業をする印刷業者=1日、徳島市明神町1の三和印刷

 徳島県内の自治体は1日、公文書などを管理する情報システムの改修を本格化させた。印鑑や印刷業者には注文が相次ぎ、大急ぎで作業を始めた。

 県は和暦を使っている165の情報システムで、改元日の5月1日から「令和」とアルファベットの頭文字のRが使えるよう設定する作業を始めた。入力後は試し刷りし、パソコン画面に正しく表示されているかどうかも確認した。

 徳島市は、テスト用のシステムを使って正常に稼働するのを確認。業務終了後に、本番用のシステムを改修した。これに伴い、2日以降に発行する公文書は、令和でも出力できるようになった。

 各自治体は昨年から情報システム改修を進めており、大きな混乱はないようだ。

 印鑑業者や印刷業者は元号の公表直後から慌ただしくなった。

 印鑑の製造販売を手掛ける長浜源文堂(徳島市佐古五番町)は、企業や官公庁を中心に約500個のゴム印を受注。この日も朝から問い合わせがあり、店員が対応に追われた。

 長浜俊夫社長(59)は「4月中に納品できるよう休日返上で対応する」と話した。

 徳島市明神町1の三和印刷では、病院や製造業、銀行などから、伝票や領収書、賞状など約15件の発注を受けた。中には、この日が改元と勘違いし「今日中に刷り上げて」と注文する顧客もいた。

 江川雅文社長(75)は「元号が決まるまで控えていた注文が増えるはず。これから忙しくなりそうだ」と改元特需に期待していた。

 那賀町などでつくる「那賀地域林業担い手対策協議会」が整備し、この日から運営が始まった林業従事者向けの寮の名称は、「フォレステージ令和」に決まった。

 協議会の大田浩二会長は「林業従事者には(出典となった歌にある)梅の花のような美しい花を咲かせてほしい」と話した。