東海道は53の宿場、江戸日本橋から京都三条まで、距離にして126里半(約500キロ)。幕府公用の継(つぎ)飛脚は人馬を駆って江戸中期、宝暦年間には足かけ3日、68時間で結んだという
時代も条件も違う。比較に意味はないが、比べたくもなる3日間である。里程は五十三次の半分強、44区間268・2キロ。第61回徳島駅伝がスタートした
案外見当外れではなかった。最初の「駅伝」は1917(大正6)年、京都三条大橋から上野不忍池まで、東京遷都50年を記念して開かれた「東海道駅伝徒歩競走」とされる。歌人で細胞生物学者・永田和宏さんの「近代秀歌」(岩波新書)によると、大会を発案して「駅伝」と名付けたのは、当時、読売新聞社会部長を務めていた歌人の岐土善麿(ときぜんまろ)だそうだ
書き終えたばかりの記事が、インクのにおいとともに世に出て行くときの奮い立つような気分を、三行書きの短歌に詠んだ人である。<りんてん機、今こそ響け。/うれしくも、/東京版に、雪のふりいづ。>
小なりといえど、こちらも業界の端くれ、心意気は変わらない。「輪転機よ、回れ」と叫びたくなるような記事を1本でも多く届けたい
2015年、仕事始め。日本が眠りから覚める朝だ。まずは新春の阿波路を駆ける走者の奮闘ぶりを、1面から社会面、熱い筆致で伝えたいと思う。
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