穴吹川支流近くに設置された小水力発電機=美馬市木屋平(阿南高専提供)

 徳島県と阿南高専(阿南市)が小水力発電機を共同開発し、電力網が整備されていない美馬市木屋平の穴吹川支流近くに2基設置した。2021年度末までの3年間、実証実験を行って能力を検証。小水力発電の普及に生かす。

 共同開発したのは、高い位置から流れる水の圧力で羽根車を回す「ペルトン式」(幅70センチ、奥行き90センチ、高さ92センチ、最大出力800ワット)と、水の勢いがなくても水量があれば羽根車が回る「クロスフロー式」(幅37センチ、奥行き60センチ、高さ55センチ、400ワット)。

 ペルトン式は川のそばにある市木屋平総合支所の敷地内に、クロスフロー式は支所から約7・5キロ離れた池に設置し、支流から配水管をつなげた。発電機の隣に置いた制御盤で電力会社に売電できる電圧や周波数に変換する。2基で1~2世帯分の電力が賄える。

 県が発電機の製作・設置費用約850万円を負担。阿南高専発のベンチャー企業・バンブーケミカル研究所(阿南市)に発注して製作した。3年間の実証実験で年間発電量や売電額などを調べる。今後、住民向けの見学会を開く予定。

 阿南高専は「天候に影響されにくく、災害時に送電線が切れた際の代替発電機としても期待できる」としている。